凰鵡(おうむ)
年齢:『序章』初登場時で13歳(推定)
身長:151㎝ 体重:55㎏
対妖種組織《衆》に属する駆け出し闘者。基本的に明るく優しいが、アイデンティティについて内向的になったり、思春期特有の苛立ちをみせることも。
顕醒の弟で、公的には同門の弟弟子だが、実質は直弟子。兄のことを強く慕いつつ、その背中に追いつけない自分を責めることが多々ある。
じつは真性の両性具有者。そのことも相まって、他者の追随をゆるさぬ莫大な霊力を秘めている(本人は無自覚で、制御法や活用法も未成熟)。カレーやサンドイッチといった、レストランの定番メニューが大好き。
大鳥翔(おおとりしょう)
年齢:『序章』初登場時で16歳
身長:173㎝ 体重:66㎏
私立早山(さざん)高校にかよう少年。生来の強い霊力の持ち主。そのため霊力を喰らう凶暴な妖種に狙われてきたが、《衆》やその協力者達によって(本人の知らぬ間に)保護されてきた経緯を持つ。
性格は皮肉屋で自嘲的。自他や状況を客観的に観る力を持っているが、ときに感情的になったり熱血漢な一面を見せる。
凰鵡との絆をはじめ、さまざまな出来事がきっかけとなって、過酷な運命にみずから身を投じてゆくことになる。こうみえて家事全般が得意。
顕醒(けんせい)
年齢:『序章』初登場時で29歳
身長:190㎝ 体重:112㎏
凰鵡の兄。対妖種組織《衆》の闘者のなかでも筆頭格の強者。回避不能かつ変幻自在の気と、未来を予知するかのような正確無比の闘法を用い、圧倒的な力で敵を殲滅する。鬼神のごとき強さから《鬼不動》という渾名で呼ばれることもある。
口数や感情表現に乏しく、その思惑を読める人間は稀(凰鵡にすら困難)。公的には凰鵡の兄弟子にあたるが、事実上の師。本来の師との関係は現在のところ不明。
凰鵡と維いわく「好物はところてん」。見た目に反して食が細い。
維(ゆい)
年齢:『邪願塔編』初登場時で27歳
身長:162㎝ 体重:67㎏
《衆》の上級闘者で、《金剛》と呼ばれる流派に属している。念によって肉体を硬化する神通力をマスターしており、その防御力と瞬発力を活かした肉弾戦法を得意とする。
豪放磊落な姐御肌。口も行儀も悪いが、自分を飾らない率直な性格。凰鵡にとっても良い姉貴分。
また顕醒とは交際関係にあるが、そこに行き着くまでには紆余曲折あったらしい(両耳と鼻のピアスの群れは、その名残だとか)。
なお髪色は地毛。
天風鳴夜(あまつかぜ なるや)
年齢:不明
身長:165㎝(推定) 体重:不明
『邪願塔編』より登場。禁物として某所に封印されていた呪具《邪願塔》を強奪し、事件の発端を作った。自称《調達屋》。
物腰は一見柔らかいが、ひとを嘲笑うような慇懃無礼さが目立つ。目的のために平然と他人を利用する冷酷さを持ち、状況次第ではたやすく趣旨替えをするなど、自己中心的かつ愉快犯的。
一度は顕醒に捕捉されるもまんまと逃走。蟲を使役する妖種とみられるが、正体は一切不明。
【とても注意】
当項目の語意は、あくまで作中世界における概念であり、著者の創作です。
宗教的、倫理的イデオロギーを含みません。エンターテインメントの範疇でお楽しみいただける方のみご覧ください。
【妖種】ようしゅ
幻獣や妖怪を含めた科学的に存在を証明できない種族の総称。「吸血鬼」「妖狐」など名の知られた種族はそう呼ばれるが、既存のどのカテゴリーにも当てはまらない場合には「妖種」と呼ばれる。
また、あきらかに生物ではない(生者ではない)幽霊も、正体が判明しないうちは妖種として扱われることが多い。
生態系は多様を極め、動物学的な分類は不可能で、生物的な分析も受け付けない。
一般には認知されておらず、客観的事実のない迷信や、真偽不明の体験談として知られているのみである。
その裏で、ヒトに擬態するなどして人間社会に紛れている個体は多い。ただし、そのうち9割はヒトに対して無害であるとされている。
【対妖組織】たいよう そしき
妖種に対応(もしくは対抗)するために、ヒト側によって創設・運営される組織。対妖機関とも呼ばれる。
妖種がヒトに害を及ぼした場合や、妖種が原因とみられる事件が発生した場合に、これらを解決することが主な目的。
組織の形態やイデオロギーはさまざまで、妖種への対応や、ヒトと妖種間(人妖間)に対する見解も異なる。多くは小規模集団にとどまるが、全国に支部を置くものや、外国に本部を持つもの、世界規模の組織もある。
多くの組織は、情報共有と、組織同士の衝突を回避するための協定を兼ねた連盟に加入している。
また、少ないながら妖種側にも、人妖間のトラブルを解決するための、同様の組織やネットワークが存在する。
無論、一般には公表されておらず、各情報は公私の尽力によって巧妙に秘匿ないし偽装されている。
特定の組織に属さないフリーランスもおり、この場合は対妖者と呼ばれることが多い。また対妖者を登録し、個人や組織からの要請によって派遣するギルドも存在する。
【衆】しゅう
対妖組織の名称。全国に支部を持つ、日本最大級の組織のひとつ。凰鵡達が所属している。
数ある対妖組織のなかでも、とくに先進的な方針を掲げている。
人妖間の問題に関しては、対話による解決や共存を優先している(ただし、討伐の是非は現場指揮者に委ねられることが多い)。
メンバーは人種、流派を問わない。ときに妖種を陣営に加えることもある。顕醒や維などの強力な闘者(とうじゃ(後述))を擁する一方で、各支部の職員・医療班・生活施設といった非戦闘面での人材や機能も充実させている。
他の対妖組織のほかにもさまざまな連携体制を構築しており、大鳥拓馬(翔の父)のような警視庁とのパイプ役を抱えるほか、妖種側にも多くの協力者や情報網を持つ。
【霊力】れいりょく
肉体の力を体力というのに対して、魂の力を言う。
いわゆる精神力とは異なるが、互いに助長し合う関係にある。また体力と霊力の総合を生命力と呼ぶ。
体力とおなじく個人差や不定性があり、先天的な強弱が、トレーニングや病といった後天的な要因で変化することも珍しくない。
心理的・肉体的な変化に比例する場合もあり、とくにオーガズムの際には、瞬間的にだが急激に霊力が上昇する。
霊視や霊感といった超能力は霊能力と呼んで区別され、これら力の発動と、霊力の強弱とに直接的関係はない。ただし霊能力の多くは霊力を消耗するため、霊力が強いほうが霊能力を行使するうえで有利にはなる(たとえば、体力があるほうが激しい動作をより長く続けられるのと同じ)。
妖種によっては(原理は不明だが)これを捕食するものがおり、食性上とくに戦闘能力の高い個体(動物で言うところの肉食獣)であることが多いため、ヒトからも妖種からも危険視されている。
霊力には、個人の資質に加えて男女それぞれ特有の性質がある。これは出生時の肉体的性別に準拠するため、性決定遺伝子と関連があると言われているが明らかではない。また両方の性質をあわせ持った場合、特殊な相互作用が発生し、霊力は数十倍に増大する。
――以下は『邪願塔編』以降で登場する語句――
【闘者】とうじゃ
衆における、戦闘要員の通称。他の対妖組織の凡例にならって「実働員」と呼ばれることもある。
有事の際の戦闘行動と対象の制圧が主な役割だが、事件を解明するうえでの捜査員も兼ねる(捜査中に戦闘状態に入ることが予想されるため)。
衆には多様な流派や出自の闘者がおり、他流同士の交友や技術交流も奨励されている。
優れた闘者は衆内での発言力も高いが、戦闘力がかならずしも組織内の地位に影響するわけではなく、たとえば凰鵡達と関係の深い支部の長、朝霧零子(あさぎりれいこ)は闘者ではない。
強力な神通力(超能力。詳細は後述)を獲得している闘者が多く、医療をはじめ組織内でのサポート体制の手堅さもあって、対妖組織のなかでも実働員の生存率が高い。
《見習い》《上級》《師範(マスター)》といった闘者の階級を示す呼称が存在するが、ほとんど便宜上のものにとどまっている。顕醒は衆内でも筆頭格の戦闘力を持つ闘者あり、凰鵡の事実上の師でもあるが、階級は《師範》ではなく《上級》扱い(顕醒と凰鵡の師は《師範》クラス)。
【神通力】じんつうりき
超人的な能力。超能力と同義。そのため作中でも明確な区別はされていない。
ただし常人を超えた身体能力の高さよりも、サイコキネシスやテレパシーといった超常的能力を指し、また闘者の超能力のように修練などによって後天的に獲得した力に用いられることが多い。
前述の霊能力も広義では神通力に含まれる。
【念】ねん
念じること。心に思い描くこと。
サイコキネシスなど、いわゆる念力・超能力を発動する引金となる強い精神集中や自己暗示。
衆の闘者が用いる神通力も念によるもので、自己暗示によって肉体を変化(維の人体硬化)させたり、想像することで質量体を発生(顕醒の気弾)させたりする。
また念を用いて神通力を起こす技術は念法(ねんぽう)とも呼ばれる。霊力の強弱に関係なく修得は可能だが、物理的法則をねじ曲げるほどの想像力と精神力(集中力)を要する。
ちなみに妖種は念法を用いることが出来ない。ヒトとの精神構造の違いが原因とされているが未解明。
【気】き
体力・霊力・精神力に作用する心のありよう。
意思、自己認識のこと。
顕醒や凰鵡が用いる気弾は、念法によって具現化した気(意思)である。
武器として用いるさい、球形の質量体として具現化した気を弾丸のように射出することが多いため、便宜的に気弾と呼ばれる。ただし顕醒のような熟練者は気を自在に操り、弾丸のみならず、剣や盾、縄としても用いることが可能。
気を具現化する念法を練気と呼ぶ。
また気の作用によって体力・霊力・精神力を増大させたり回復することも可能。
【倶利伽羅竜王】くりからりゅうおう
本来は不動明王の剣に宿る竜の名前。
作中では凰鵡達の修める流派(通称《不動》)に伝わる宝剣。密教の法具、枯杵(こしょ)に似ているが、片端が五枯杵の形状をしているのに対して、もう片端は竜の頭を象っている。
使用者の念を受けて、竜の口から気の刃を発生させる力を持つ(この際、竜の顎が開くが、内部の機構は不明)。
刃の形状は使用者の気と念に応じて変化し、攻撃以外の目的で使うことも可能。
独自の意思をもっている節があるものの、その正体も起源も不明。
凰鵡のメインウェポンになっているが、よく落とされる。
【以下工事中】ご迷惑をおかけします👷
(うっかりサイドバーに設定しちゃったから、どこのページに飛んでもこの項目、表示されちゃうのか……
しつこいのゴメンナサイね😥)
イラスト:haЯuさん
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《小説家になろう》に掲載しているものは、いくつかのシーンや描写をカットしたライト版です。
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本編開始ということで、今度は10万文字強の長編です。
翔視点だった序章から変わって、メイン主人公は凰鵡に。
謎の青年・天風鳴夜(あまつかぜなるや)や、鉄壁の女闘者・維(ゆい)など、多くの新キャラが登場。
凰鵡の所属する衆や、倶利伽羅竜王など、世界観も掘り下げられてゆきます。
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『降魔戦線 -warriors in the darkness- 2 呪胎編』
長編第二弾にしてシリーズ第三弾。
狙われた翔を守るため、凰鵡は別れの哀しみを秘めてひたたび彼の護衛につく。
ホラーアクションの原点に立ち返り、シリーズ最大の残虐性と悲劇が凰鵡達を襲う。
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